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【CleanTech】DOE主導で業界を育てる

  • 2009-07-21 (火)
CleanTech分野は新しい企業が多い。エネルギー省は業界の成長を主眼にして研究資金を配分する

エネルギー省(DOE)は、ノーベル賞受賞のChu長官の指揮下に、Innovationを起こすために巨額の研究開発費を配分している。(その額は日本の国家予算に匹敵する)私が参加した固体照明(SSL)のワークショップは、研究開発、製造、マーケッティングの分野でこの半年間で、4回開かれた。各ワークショップには企業、政府関係者など200-400名が参加し、お互いにデータを開示して、将来の姿、現状解析などを議論する。

ここで感じられたのは、固体照明(SSL)の分野では従来のGEとかPhilipsではなくCREEとかLumiledsという新興企業が中心になっていることである。DOEは過去の失敗例(電球型蛍光灯)から何を学ぶかとか、いつになったらコストが目標に到達できるかの予測などに積極的にかかわり、SSL技術だけでなく市場にも目を向けさせる。

こうした中、参加した人たちは情報を共有し、積極的に業界形成に向かう。研究から製造、そして販売まで一貫した考え方で進めるのは、新しい事業を推進する場合には大変効率的かつ有効である。しかもDOEはEnergy Starという、任意の基準であるが実際米国で販売するには必須の規格部門を管轄している。米国内製造、米国内雇用増大を図る上で、この規格を有利に活用するに違いない。米国の総力戦が新しい事業分野から始まっている。

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