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【本】 Gold Country

  • 2007-12-25 (火)
シリコンバレーのビジネスの「今」を考える上で、その歴史を確認することは重要なことである。

以前、Gold Rushの金鉱を訪ねていったことがあった。 その時のブログ(当時はまぐまぐのメルマガ記事だったが)を読み返すと、シリコンバレーがなぜ今のようになってきたのか、手がかりがつかめる。
スイスからの移民であるSutter氏がMarshall氏を雇って、American Riverのそばに製材所を建てさせた。 1848年にそこで金が見つかったわけである。 そして秘密は漏れ、1849年にはNYCまでそのニュースは伝わる。 それから何が起こったかということについては、野口悠紀夫さんの本でも、いろいろ学ぶことができた。 

HangManTree.jpg私自身は、実際に現地に行って、金鉱跡を見て、そして昔栄えたといわれるPlacervilleの街に泊まることができた。 そこでB&B(民宿のようなもの)に宿泊したが、なんと経営者は日本人であった。 聞いてみると、日本人で泊まった人としては我々がはじめてであったという。 そしてその人は仕事でシリコンバレーに通っていて、週末はPlacervilleに戻ってくるという生活をしていた。 今では考えられないような勤務である。 世界の広がりにつながる、大発見が今のシリコンバレーの動きと深くつながっていることを考えると、この検証は一度やっておかなければならないと考える。

特に今の私の視点からすると、単なる「金儲け」という尺度だけでは測れないものを見落とす。 いくつか挙げておくと

新しい「価値創造」
Flatな仕組み
できる人間に、任せる
歴史に残ることは、人を育てること
アジアが主力
情報が最重要
金探しよりも周辺に大きなビジネス


GoldCountry.jpgしかし、街がきちんとするまでには、いろいろな整備が必要であった。 この写真集を見ていると、きれいにまとめられているが、現地で感じた「不合理の歴史」をかみ合わせないと、きちっとした評価ができないと思う。(例えば、金鉱堀や鉄道敷設に一番寄与したアジア人の姿は出てこない)
California Gold Country: Early Mining Days (The Story Behind the Scenery)

当時も、砂金を探す人たちがいたAmerican River
http://www.youtube.com/watch?v=IBFhZ40bVbY

(写真はPlacervilleの酒場の外観)

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