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【産学連携】 シリコンバレーが産学連携に果たす役割(8)

  • 2007-08-24 (金)

シリコンバレーはプロがチームワークで働くところ

プロというのは、仕事で食ってゆける人と考えれば、シリコンバレーはビジネスのプロ集まりといえる。しかも、個人で動いている人たちも、多い。 すなわち、弁護士や会計士やコンサルタントと呼ばれる人たちである。 食ってゆけない自営業と失業の差はなんであるかなどが議論されるほど、「個人」が多数動いている。

それらを、有機的につなぐ機会がいたるところにある。 その機会を、大手企業や大学やNPOが支える仕組みになっている。 他を排除するわけでなく、協調的、競争的、融合的ネットワークが形作られてゆく。 この仕組みを容認する、マネジメント、行政、そして個人のメンタリティーがシリコンバレーのビジネスモデルを際立たせていて、それゆえ、どこもシリコンバレーをまねすることができないのであると(私は)確信している。

 

産学連携に関連して見ると、ある特定の分野でアカデミアと産業と新規事業に詳しい人が、知り合いを通じて、産学をつなぐ。 それが、速いスピードで進むので、世界の先端技術になる。 そして、資金供給があるというのもスピードを上げる上で、ものすごい価値を持つ。 IT系の開発スピードと、高い技術レベルはそれらが背景となって達成されてきている。

あるアイデアを事業化するのに、1億円ずつ3年間というのはシリコンバレーではまずありえない。 3億円を1年で使うという計算をする。 ダメなら止めるし、よければさらに前に進む。 日本の大企業だって、数ある技術シーズを事業まで持ってゆけるのは100に一つも無いのは、いやというほど経験している。 なのに、新しいチャレンジに対して、足が前に出ていないところが多いのは、経営者のメンタリティーに起因すると、考えざるを得ない。

これを乗り越えたときに、日本は「国際化」「技術立国」そして「平和思想のある」「美しい国」になるのではないか。 現状の延長上とは違った世界になっていなければおかしい。 21世紀はすでに、20世紀の考え方、価値観とは違う世界に入ってしまっているのだから。 このことは、これからゆっくり解明してゆきたい。

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