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【復刻】 012 COMDEXの舞台裏 19971124

毎年11月にラスベガスで開かれるCOMDEX/Fallはコンピューター関連の製品の展示会としては世界最大規模です。孫さんのSoft BankがCOMDEXを買収してからは、世界各地で開かれるようになりましたが、内容スケール共にラスベガスのものは桁違いに大きな展示会であります。今年も11/17-21まで開かれました。私たちの会社も最近ずっと展示してきていまして、今年も展示をしました。今回はマスメディアには載らないCOMDEX展示の裏側をご報告したいと思います。
(Weeklyの先週号はCOMDEXの準備のため、休刊となりました。ここでお詫びいたします)

 

なぜラスベガスか?
これは、ひとえにその宿泊収容能力によります。今年は期間中に25万人が参加したそうですから、米国の中都市規模の人口がこの期間に集まることになります。そうなるとラスベガスの巨大な収容能力が大きな意味を持ってきます。ラスベガスのホテルの客室数は数千室というのが普通でそれが20‐30位あります。それでも、COMDEXのときは予約で一杯になってしまいます。
また、ラスベガスの展示会場も大きくできています。COMDEXはとても一日では見切れない展示がありますから、宿泊はとらざるを得ません。空港もCOMDEXのお客で混雑します。タクシー乗り場には長蛇の列で、運転手に聞くと例年COMDEXは掻き入れ時だそうです。こんな状況でもやはり、今年もCOMDEXということになってしまうのです。一度に最新の情報と、沢山の人に会える場所として、これほど効率的なところは他には見られないからです。

足元を見るホテル
こんな混雑の状況ですから、ホテルに宿泊しようとするととても高い宿泊料を請求されます。
通常だと一泊50-60ドルで泊れるはずのホテルが300ドルもします。これはやはり飛びぬけて高い宿泊料です。それでも多くの人たちはここに宿泊することになるのです。ホテルから見ると、ビジネス客はギャンブルもそんなにやってくれないので、その分の穴埋めを宿泊代でカバーするのだというもっともらしい説明もありますが、私には単に混んでるときの足元商売という感じがします。

今年の顔ぶれ
今年は、東南アジアからの参加者が少なかった割には、日本からの参加者は例年より多く、参加者の20%近くあったのではないかと思います。日本からの新製品としてはDVD絡みの展示が、Hitachi、Toshiba、Panasonicを中心に行われ活況を呈していました。Appleは今年は参加を取りやめたので、その分ややさびしい展示になりました。展示内容の中心はネットワークを前提とした応用分野にどんどん広がり、ますます情報の利用分野の広がりを予見させる内容が多く見られました。開発に携わる多くの企業は、重大な発表をCOMDEXで行うことが多く、格好の宣伝の場にもなります。以前、試作品を見せてくれたSilicon Valleyの企業も出展していましたが、その企業からはCOMDEXまではこの製品の開発計画をよそには話さないで欲しいといわれました。また、常連のBill Gatesは今年も話をしました。現在かなり厳しいMicrosoft批判を受けている自分の状況を、戦争シュミレーションソフトで打開するのが、私がPCを利用する最大の理由だと言ってのけたりして、半分お祭りの気分ではあります。真偽はともかく、話題性の大きさから言った者勝ちの世界でもあります。

COMDEXの昼と夜
展示で一般の人たちへのアピールが行われるのが昼の部としますと、商談の多くは夕方からとなります。エンターテイメントには事欠かない場所柄ですから、ディナーショウや高級レストランがそれらに使われます。ここでは、ビジネス関係の話やオフレコの情報などがやり取りされます。
ラスベガスのレストランは、ピンからキリまであります。いくつか行ってみましたが、名門のレストランなども多くありビジネスの接待にも使えるものが、たくさんありました。ちなみにその中の一つは、ロブスターの一匹の重さの下限が、私が日ごろよく行くレストランの上限でありました。
これで商売ができるのですから、やはりラスベガスのもつ特殊性を感じます。
そして、そんなこともない人には仕事の仲間や友人たちとカジノやエンターテイメントで楽しむことができます。これは、仕事で来ている人の楽しみでもあり、ラスベガスにこのようなイベントが続いている大きな理由の一つだと思います。

 

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