【復刻】 013 子供のスポーツ活動参加記録　19971201

今週は、子供の地域活動のうちスポーツに関する参加体験をご報告します。
内容は、子供の参加ではなく、「親」の参加という視点です。我が家の二人の男の子はどちらも
サッカーのクラブに入っています。上の子はハイスクール（高校）のクラブ、下の子は地域のクラブです。どちらも秋のシーズンですので毎週試合があります。平日は練習か試合、土曜日は必ず試合という感じで、週末になると親は二人の送り迎えと試合の応援で、てんてこまいの忙しさになります。とりわけ、日ごろ主担当で送迎の任務をしてくれる家内が、１１月の半ばに１０日ほどテニスの試合で日本に行ってしまいました。その間の子供のスポーツ活動を支援するのは、私しかいません。この機会に、じっくりと活動内容を見ることができましたので、直接情報をお伝えします。

親の支援は当たり前、の地域活動
試合は、地域の学校のグランドで行われます。そのために、親は子供を車でその学校に連れて行きます。そして、多くの親は送って行くと、そのまま子供のチームの応援をします。ですから、平日の夕方４時ごろのの試合では、ネクタイを締めたお父さんの姿も、沢山見られます。土曜日はさすがにネクタイの人は居ませんが、家族連れで来るところも多いです。お父さんとお母さんの姿では、お父さんの姿の方が多いのが、ちょっと意外です。（男子のチームのせいかも知れませんが）チームのコーチは、サッカーの経験のある父兄のボランティアで行われることもありますし、単にボランティアがコーチをすることもあります。コーチは、どのスポーツでも非常に重要な役割を持っていますので、コーチになりたいという若い人も多いようです。いずれにしろ、親は子供の送り迎え、試合の準備、子供たちの試合中の飲み物や、スナックなどを用意して、試合を応援します。
飲み物などの分担は持ち回りですので、負担は平等になります。学校によってはサッカーグランドが３面あるところなどもあり、試合が始まると芝生のグランドは、声援や笛の音で賑やかになります。

子供用でも、きちんとした防具が完備
子供のサッカーチームは５歳くらいから始まりますが、子供専用の靴や防具が完備していることには感心します。ですから、どのチームもお揃いのユニフォームで立派な防具を付けた選手達が
活躍するのです。

審判は中立を支えるシステム
審判の存在はとても合理的です。公認の審判が必ず来るのです。一人のこともありましたが、たいてい主審１人、線審２人で合計３人はチームとは関係なく、すべての試合に来ます。判定は私情が入りません。審判は、退職した人や学生などで資格を持った人によって行われているようです。

よくやった！は Good Job! と Good Try!
試合が始まると、親達は自分の子供のチームを一生懸命応援します。そして、子供の一人一人の
名前を良く知っていて、良いプレーをすると、その子の名前を呼んで「良くやった」を連発します。
シュートを目指して、うまく行けば“Good Job！”になりますし、外しても”Good Try！”と大声で言って「誉めます」。前者は「でかしたぞ」で後者は「その意気だ」と言う感じでしょうか。
相手チームが良いプレーをしたときには拍手をします。

親達の会話から
応援している親達は、観戦中にいろいろな話をしています。私が耳にしたことをまとめると、次のようになります。まず、会社の様子、仕事が面白いか、どれくらいやっているかと言う情報交換。
それから、家や車のメンテ方法やお得な業者の紹介、パソコン、インターネット利用の情報交換などです。シリコンバレーと言う土地柄もあるかもしれませんが、技術的なことが多い感じがします。特に、いかに安くそれらを利用しているかについては、実に細かく情報を交換しています。私は、話を聞いていて少なからず驚いたのですが、シリコンバレーの会社で、まだ、WINDOWS 3.1を使っているところが多いこと、しかもPCはまだPentiumになっていない機種を持っている人が多いことです。インターネットはもはや、生活全般のイエローページと言う感じで、試合のある学校を地図で探すには、www.goodbook.com が便利だよと教えてくれた父兄も居ました。

そして、シーズンが終わると、チームごとでピザパーティーと言うのをやって、打ち上げをします。
これにも、親が参加して子供たちだけでなく、親同士の親睦も深める役割をします。そして、子供たちは、それぞれ、自分の力に応じて、その地域の次のチームへと移ってゆきます。