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【復刻】 043 夏休みの到来 19980706

家の子供達の学校も、6月の20日の週で終わりまして、いよいよ夏休みに入りました。米国の学校は8月からが新学年で、6月までで1学年という仕組みになっています。気候から言えば、シリコンバレーは昼間の日差しはきついですが、朝夕は涼しいです。ですから日本のようなぎらぎらする暑さでの夏休みとはちょっとイメージが違います。それでも、夏休みは8月の下旬までしっかりありますから、まる2ヶ月をどう過ごすか、とても大きな家庭内の問題です。

 

通知表は郵送で来る
学年が終わると、当然成績がついてきます。こちらは終業式とかの式典は無く、クラス担任からの話だけで終わります。そして、次の年の担任は、変わるわけですからとてもドライといえばドライです。そして、成績表は保護者のところに、郵送で送られてきます。保護者はそれを見て、子供と話をします。そして、先生からのコメントも付けられていて、具体的な話ができるようになっています。問題が起りそうなときは、学期内でも学校から連絡が来ます。それは単なる連絡であったり、呼び出しであったりします。そのときでもルールと罰則が結構明確になっているので、わかりやすいことが多いです。それでも、黙っていると不利になることが多いので、必ず、子供の味方になって何かを言うほうが良いようです。

宿題の無い夏休み!
学年末ですから、宿題などというものは無く、子供達にとっては自由な時間をたっぷりと使えます。そして、家族もそれに合わせて、大型のバカンスを取ります。大体1週間という休暇が普通ですが
人によっては、もっと長期に取る人もいます。月曜から金曜までの5日の休暇を取れば、土日を含めて9日の連休になります。このあたりは、年のはじめに計画を立てて、それに従ってホテルや航空券など、事前に割安で購入する人が多いです。

家族の夏休み
これは、キャンプやツアーなどが多いようです。キャンピングカーを引っ張ってハイウェイを走る車が急に増えますし、空港はとてもにぎわいます。家族まとまっての夏休みが、ここに表れています。ですから、有給休暇はこの時期、まとめて取得されます。そして、仕事の都合で日程が決められるのではなく、個人の都合で決定されます。この件に対する一人一人の使命感には、恐ろしいほどの気迫を感じたことがあります。

子供のための夏休み
子供のためにも、いろいろな企画があります。サマーキャンプというのがその一つでして、運動や冒険ツアーのようなもの、あるいは芸術活動や、技術習得のためのコースなど、いろいろあります。これは、各種の団体が主催するもので、地域で行われて、昼間だけのものから合宿制のものまでいろいろあります。期間は1週間から2週間くらいが普通のようです。我が家の子供達は例年2人ともサッカーキャンプに参加しています。今年は下の子供は、合宿制のキャンプに参加しました。飛行機を使って一人で参加しました。いつの間にか、一人で動けるような年になってきているのを、親としては実感する時期でもあります。
親のための夏休み
米国では、共働きの家庭が85%といわれるだけあって、それらの家庭では、子供が小さいときには学校がお休みの間は、日中子供を預かってくれるところが必要になります。そのようなプログラムも揃っていて、親はお金を払いますが、学校に行かせているのと同じように、朝送って、帰りに迎えに行くというパターンを続けることができます。仕事はそのまま続けられますが、共働きの家庭では、家族旅行が最大の夏休みイベントとなるわけです。

夏休みのコスト
これは、過ごし方にもよりますが私の見る範囲では「安い」と言えると思います。その理由は、まずキャンプに行くときは、宿泊はキャンプ場やキャンピングカーであれば、ほとんどお金はかからないと思います。しかも、高速道路はFreeですから、ガソリン代さえ考えれば、あとは食事代と遊びに使うお金ぐらいが必要になるでしょう。それも、贅沢をしなければ知れていますから、一週間の家族旅行でも、1000-2000ドルで済むのではないでしょうか。それと関連があると思って見ているのですが、米国ではキャンピングカーや、モーターボートの普及率がとても多いと思います。私の家の周り20軒のうちキャンピングカーは3軒、モーターボートは2軒の家が持っています。それらの値段も安く、中古を買う気なら5000ドルくらいからあるという話です。
もちろん、外国旅行に出る人もいます。これは、決して安くないですが、それぞれのレベルに応じたプランで動いていると思います。

夏休みの過ごし方と、インフラを見ていると、個人が元気に楽しく過ごすための構造がうまく作られているように思います。こうして、長い夏休みを過ごして、新たな活力で仕事にもどることになるわけです。集中して何かをするという点は、見習いたいと思っているのですが、皆さんはどうお考えでしょうか。

 

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