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【復刻】 063 信用と信頼 19981205

似た言葉で、意味が違う言葉がいくつかあります(当然ですが)。最近目にする言葉をいくつか比較してみたいと思います。信頼と信用、融資と投資、などです。良く考えると、混同していて判断を誤ることなど、有り得ると思います。

信用と信頼
信用と信頼と言う言葉など、最近まで私も大きな意味の違いはないと思っていました。しかし、現在では本質的な違いがあり、それを含めて社会のシステムなどができている感を持っています。比較をしてみたいと思います。まず、信用と言う言葉は、例えば「あいつは信用できない」というと、多くの場合、あいつの言葉や、具体的行動が対象になります。これは、相手の信を用いると言うことで、相手の行動における価値に重きを置くも意味が強いからです。
それに対して、信頼と言うのは、例えば「あいつは信頼できない」という使い方をしますが、これは相手の人格を含めて、人物そのものを対象としています。もちろん言葉や行動も含めて信頼できないと言えるのですが、あいつの言葉は信頼できないと言うのは、やや違和感があります。ですから、信頼されると言うことは、信用されることの積み重ねで発生する、上位概念だと思います。

信用の価値
米国のレストランで、食事とチップの支払いをテーブル上に現金を置けば良いとわかった時、ある種のショックを受けました。これは相手の行動を信用しているから出来ることだと思います。これを維持し、広げて行くことはなかなか努力しなければ出来ないことですが、結果的には社会の快適さと、コストの低減を可能にする、一つの方法だと思います。日本でも、マツモトキヨシという薬局が万引きしやすい店として、誰でも入れる店を心がけていると言う話を聞いたことがありますが、万引きの是非は別として、信用する関係を、お店とお客が共有できるのは、快適なことだと思います。
顧客満足も結局は、お店がお客をどれだけ価値あるものと見るか、そして信用するのかと言うことが大きなポイントになると思います。


 

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