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日本 Archive

【復刻】 122 過去を捨て去ることの必要性と難しさ その 1 20000930

日本の政治や、経済の中での考え方が現在大きく変わろうとして来ている。これは小泉首相という、戦後には類まれな「国民に負担を強いることを知らせることが、自分の職務」と考えている人の存在が大きい。そして、過去のいくつかの既得権にも大きく改革の手が入ろうとしている。中味を良く見ると、過去のロジックが破綻していることが目に付く。例えばであるが、石油公団のあり方に対しては、批判は数多くあったものの現実的な施策にというところまでは来ていなかった。また道路特別会計を廃止するということなどは、大英断といっていいだろう。自民党の中からそのような動きが出てきたことが、時代の変革への動きということにつながることを示している。

 

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【復刻】 121 20世紀から21世紀へ 20000924

20世紀がどんな時代であったのかと言うことを、大分前から考えてきたけれど、ひとつ大きな特色は、物質と言うものをかなりのところまで、コントロールしてきたことが言えると思う。象徴的な出来事のひとつは、コンコルドの終焉である。人類が空を飛ぶことを可能にしたのが今世紀の初めであったが、スピードの向上はほどほどのところ、音速以下であったという結論になるであろう。経済性と言うのは、物質と交換する関係を指すわけだから、その意味でも、物による限界を極めたことになる。もうひとつの、物質の出来事で今世紀に起こってしまったのは、ヒトゲノムの解析終了宣言である。私は、このことは21世紀のことと思っているうちに、今世紀の出来事となってしまった。これも、生体を物質として捉えると言う点で、物質的なアプローチの成功事例と言えるだろう。このことから、私は20世紀が物というものを、とことん突き詰めてきた時代だと思う理由である。

 

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【復刻】 120 Topというもの 20000916

シドニーオリンピックが始まった。このWeeklyも実は、1996年のアトランタオリンピックが終了してから、最初はCharlotte Weeklyという、米国文化、習慣の紹介レポートのようなものから始まったわけだから、かれこれ4年経ったというわけである。当時のレポートもいつか紹介できる機会があると思うが、時は着実に経っているのを感じる。オリンピックは世界各国から、Topのプレーヤー達が集い、世界一を争うわけであるから、文字通り実力のTop争いが、目的であり、そこでの勝者はTop中のTopとなる。これを、ついつい事業のTopや他のスポーツのTopと比較したくなる。ここでは、閉鎖系社会のTopとオープン系の社会との比較で考えてみたい。

 

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【復刻】 119 変化の時代と勉強について 20000905

変化の時代に生きる生き方には、いくつか方法がある。ひとつは、昔のままを続けるという、マイペース型である。もうひとつは、回りの動きを見ながら、自分も進むというという、他人追従型である。
そして、3つめが、自分からその時代の動きに、積極的に参加して行くという方法である。これらが、今後起こるであろう動きに対して、どのような意味を持つのか、考察してみたい。

 

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【復刻】 116 スポーツとビジネス その3 20000729

スポーツとビジネスの関連を、組織運営として、内部から考えることとする。プロのチームであれば、オーナーが経営者(CEO)となるし、監督はCOOに相当するポジションであろう。COOの元には、選手が直結している場合が多いが、場合によると途中に、主将と言う人がいることもある。(野球、バレーボールなど)アメリカンフットボールはやや違っていて、攻撃の時だけクオーターバックという選手が出てきて、ゲームは彼の指揮の元で進められる。守りの時にはそのような人はいなくて、現場の選手に一任される。ここで考察を加えるのは、監督指示がすべての野球と、現場判断が中心のサッカー、ラグビー、バスケットボール、そして特別に造られたアメリカンフットボールに分けることとする。

 

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【復刻】 115 スポーツとビジネス その2 20000722

スポーツとビジネスという視点でものを考えてみると、個人プレーとチームプレーを分けて考えなければならないことがわかる。個人プレーの種目は、個人経営のビジネス組織であり、これは顧客と株主と、経営者の関係さえきっちりできれば、機能する形に似ている。そして個人の資質や努力ががそのまま成果に反映されることが多い。組織プレーを考えると、これは通常のチームプレーで行われるスポーツに相当する。チームプレーは多くの場合、監督がいて選手がチームを組んで、相互に競い合うと言う点でどのスポーツもかなり共通していると考えられる。そうすると、個人とチームの関係や、チームと株主、社長、社員などの関係を明確にすることが、そのまま仕組みの比較になる。ここでは、組織の役割を考察することを目的として、プロのチームスポーツについて検討してみることとする。また、スポーツで成果をあげるためにしなければならないことを考察することは、ビジネスをする上で必要なことを見定めるために、大いに役立つことがわかる。

 

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【復刻】 111 教えることと学ぶこと 20000623

教えることと学ぶことは、一対の言葉のように考えてきたけれど、どうもこれは考え方が違うようだ。以前は、教える人に教えるものがあったと思っていた。たとえば、掛け算とか、飯盒でご飯を炊くと言うような技術がそうであった。しかし、技術という中に盛り込まれない事柄、たとえば、政治家と芸術家はどちらが世界平和に貢献しているか判断する基準とか、プロスポーツ選手と経営者は稼ぎ高が大きければ優秀と評価して良いかなど、教えることの難しいことがたくさんあることがわかる。社会生活をしていると教えることができない項目のほうが圧倒的に多い事がわかる。そのときに人は、何から学んで何を考えるであろうか。ここに、教えられないことを学ぶということが発生するし、それが結果的に人間の価値観の多様性を生み出すこととつながっている。教えることを考えてみれば、教える人が意図したことがそのまま伝わることもあるし、逆に学ぶ側からは反面教師として、教える人から学ぶことも多くある。ここでは、個人がどのように学ぶことと向き合っているのか考えてみたい

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【復刻】 110 マネジメントと管理 20000617

マネジメントという言葉ほど、なじみがある割には意味がはっきりとしていない言葉はない様に思う。通常日本語に訳されると、経営とか、管理という言葉になるが、まず、経営と管理とは大きく意味が異なる。経営は目的であり、管理は手段というのが大きな違いで、この差が日本語での使われ方に大きな違いを発生させているように思う。ITの利用や、Win-Win思想が主流となった現在の状況から考えて、どのようにマネジメントあるいは、管理というのを考えるのが好ましいのか、考察する。

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【復刻】 107 企業トップの持つ役割 20000627

ネットワーク社会がだんだん見えてくると、会社のトップによって対処する手法や考え方や戦略が違うことが企業の方向性を決める上で大きな差になってきているように思う。これからの時代はいかに「個」の持つ多様性を企業の中に取りこむかという点がポイントになるからだと思う。言いかえると、ネットワークと言う「個」が介在して成立する仕組みに、どのように企業としてそれらの「個」に対して求心力を持たせるかということである。こんなことを考えていたら、書店で月刊文藝春秋の6月臨時増刊号は「どうする?どうなる?私たちの21世紀」という特集を見つけた。以前ご紹介したIMD(国際マネジメント研究所)のデータも特集されていて、世界の視点からの日本の現状が、良くわかるようになっている。ぜひご一読いただきたいと思う。

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【復刻】 104 帰属と自立 20000422

人間の心理や行動のなかで、帰属ということがとても大きな意味を持つことに気がつく。これは、民族によりパターンは異なるかもしれないが、ひとたび帰属が決まると、人間は、個人のときにはしないような奇妙な行動をとることがある。集団意識と呼ぶのか、帰属意識と呼ぶのか学問体系的なことは私には良くわらないが、場合によると同じ民族が東と西、北と南に別れてしまったばかりに、それまでは仲間であったはずの、お互いが戦争をしたりするし、幾つかの組織では社会的には認められないような行動をしている。政治や行政など、集団になっていると世間のルールと内部のルールとが一致しないことすら起こっている。これについては、所詮組織とはそんなものさ、と言う片付け方ではなく、自立という観点から考えてみたい。

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【復刻】 103 理解と信じること 20000411

理解することと信じることの間には、大きな壁がある。あえて、どちらが先かと言うと、私は信じることのほうが理解を超えていると思う。理由は、私はPCを使うことに抵抗がない。自分では正しく作られていると検証できなくても、正しいと信じているからである。そう言えば、時々不正な処理が行われました。製造元に問い合わせてくださいとかいう、メッセージが出てくる。MS Officeを使っているときに、これが出てくると、またビルゲーツの手抜きだと思いつつも使ってしまうし、ビジネスでの利用で問題になるとは思ってもいない。このあたりは実に心もとないが、私がPCを信じている現状である。これは、技術的な点からであるから、出来事は比較的ビジネスライクで済ませることができる。信じるという、別の側面についてはどうであろうか。有名な話ではダーウィンの進化論を信じない人々が米国にはまだまだ、たくさんいると言う。車の後ろにそのシンボルマークつけている人もいる。今回はこのような点に見られる、理解というものと信じるということが、時として離れてしまうのはどうしてか考えてみたい。

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【復刻】 101 アナログとデジタル 20000331

ヒトゲノム解析も、セレーラジェネティックスの奮闘で、国家計画よりも早く全体解析が終わろうとしている。この解析結果が人類に与えるインパクトは予想がつかないということになっているが、いずれにしろ、人間の生体内たんぱく質合成の基本メカニズムが判るのであるから、病気の治療という応用分野のみならず、世界観にまで影響することになると思う。いずれにしろとんでもない時代になったことを痛感する。これも、デジタルという手法が活用されて展開した部分であるので、人間とデジタルのかかわりを考えてみたい。デジタルとは、ここでは分離して数えられるもの、アナログとは連続的でどこまでも切り分けることが不可能な状態と考えることとする。

 

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【復刻】 097 Y2Kで考えたこと、など 20000213

Y2Kは、大過無く過ぎたというのが実感です。その準備の過程や結果を見ると、生きて行く上での重要なポイントが見られたと思います。大きく見ると2つあると思います。まず、どんなことが起こるかという仮説をつくることと、おきた場合の対処の方法、そして2番目にはその対応を、ネットワークで共有化したことだと思います。世界中において、それぞれの部署であるいは、個人が同時にできたということが、大きな意味を持つことだと思いました。そのプロセスと意味を考えてみたいと思います。

 

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【】復刻 082 サービスの世界 19990619

サービスの質が高いと、とても快適だと言うのを実感します。それは、相手をしっかりと見てその人に必要なサービスをするからだと思います。たとえば、私のようにタバコを吸わない人間にとって、タバコ臭くないホテルの部屋やレストランはとても快適です。日本でも、Starbucks Coffeeが、コーヒーの味が変化するので、タバコはご遠慮くださいと表示をしています。ですから店内はコーヒーの香りのするいい環境です。こんなところが、サービスの一つの原点かもしれません。今回は、サービスについての考察をしてみたいと思います。

 

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【復刻】 081 リーダーとボス 19990612

現在の日本の経済状況を見ていて、以前日経連の会長をしていた、故鈴木永二氏の言葉を思い出します。リーダーとボスの差についての見解です。今から15年以上前になると思いますが、鈴木氏は当時、日本には、リーダーが不在である、いるのはボスばかりである、と喝破されました。その頃の私はあまりその意味が理解できていませんでした。しかし、現在考えると、素晴らしい見解だと思います。私たちは、ともすればリーダーとボスを同じような意味で考えがちです。今後、世界の中での日本の役割を考えると、ボスだけでは世の中が進まないことが分かります。今回はその点について考察したいと思います。

 

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【復刻】 080 地域とインターネット 19990606

地域における、産業活動はどのようなものが良いのか、いろいろな国のものを比べてみているのですが、どうもキーワードは地域という考え方ではないかと思い始めました。ヨーロッパでも多くの都市は、その中に事業体や生活の場を持ち、地域としての活動をしながら、事業を進めるという形でした。とくに、古い建物(500年以上のものもかなりあります)を生かしながら、地域として生活の場を提供しているのは印象的でした。歴史は新しいですが、地域でビジネスと言う意味ではシリコンバレーでも同じだと思いました。すなわち、企業はまず地元で事業を進めます。

都市でも、東京やNYCやLondonのように、大きな都市であるがゆえに、人々が仕事をする場所と、住んでいる場所とが大きく離れている形態があります。仕事をする人、そこで生活する人、そして、事業活動をする人の3者にとって、どのような仕組みが良いのかを考えてみたいと思います。

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【復刻】 078 21世紀 19990522

Lafayette Dr. Digital Weekly
19990522                 通巻第78号

以下、某新聞の5/15に記載された記事です。(インターネット版です)

日本の中高生は将来に夢をもっていない? 
日本青少年研究所(文部省、総務庁の外郭団体)が、21世紀がどんな社会になると思うかを全国の中高生に質問したところ、6割が「希望のある社会になるとは思わない」と答えた。他の設問でも、明るい未来に否定的な回答が軒並み7―8割に達している。ただし、同研究所は「今の10代が未来を真剣に憂えているとは思えない」と辛口だ。「現状に満足し切っており、 『今より良くはならないだろう』という程度にしか考えていないのではないか」とみている。調査はアンケート方式で、昨年秋から今年初めにかけ、中学生、高校生それぞれ1000人ずつに対して実施された。全員から回答を得た。 

「21世紀は人類にとって希望のある社会になるか」という設問では、「そう思わない」が61%で、「そう思う」の39%を大きく上回った。同じ調査は米国、中国、韓国の3カ国の中高生に対しても実施されたが、米、韓では6割強、中国では9割強が「そう思う」と答えており、日本との差が際だっている。日本の中高生の否定的な見方は、他の設問でも続く。「国民生活は豊かにはならない」67%、「人間は今以上信頼しあえない」75%。「不正や腐敗」については、84%が「少なくなるとは思わない」と答えた。
一方、意識を探る設問でも、「将来より今を楽しむことが大切」が67%、「努力ばかりではつまらない人生だ」が58%と、覇気のない答えが多い。

ここまでが記事の全文引用です。

この記事を読んだ私は、困った記事だと思いました。対策がとれないからです。
研究所が辛口なコメントをするのは自由ですが、新聞はその研究所のコメントをそのまま伝えているだけです。これは、記者クラブのお役所の発表をそのまま記事にするという手法そのものです。
私の友人の新聞記者が言っていましたが、お役所は白書を発表する時にも、白書を読まなくても記事が書けるように、記事の案まで作って記者に渡すそうです。(今から10年以上前の話ですから、今はどうか知りませんが)困った点は、研究所の意見に対する、中高生の声が出ていないからです。本当に努力ばかりでつらいのか、とかむしろ、将来を楽しむより今を楽しむことが大切などというのは、設問自身がおかしい。私なら将来も楽しむし、今も楽しむと答えますが。

そいして、覇気の無い答えが多い、という結論です。これでは、何も始まりません。なぜなら、会話を始めるきっかけが無いからです。先日のユースサッカー世界大会でも、日本の若者は準優勝という快挙を成し遂げました。努力が嫌いな人達には出来ないことだと思います。その素晴らしい事実があるのに、この記事はそんな事を無視して一人歩きしています。
この記事の延長上には、最近の若い者はという考え方が見えるような気がします。むしろ、大人にも同じ設問をして、将来がどうかを聞いてみるべきだと思います。今の時代、大人のほうが将来を暗く思っているかもしれません。

今回、申し上げたかったことは、このような受け売りの結論ではなく、自分の目から見てどうなのかという点を、天下の大新聞もやって欲しいということです。それでないと、勝手な思い込みや、推測ですべてが進んでしまうという、悪しきサイクルに入るからです。そうではなく、何が事実で、何を考えなければ行けないのか、もう一度見詰め直す必要があると思います。その、事実を直視することが次の世界を変える、一番の原動力だと思うからです。

この記事の、一番のポイントは未来を明るくないと思う中高生に対して、私たち大人が一体何から考え始めれば良いのだろうか、ということではないかと思うのですがいかがでしょうか。

本情報につきまして、皆様からのご意見ご感想をお待ちしております。
        八木  博        e-mail  hyagi@infosnvl.com

【復刻】 076 夢と行動そしてリスク 19990509

米国の株価がとうとう11000ドルを越えてしまいました。それにつけても、実に元気が良いというのを実感します。なぜだろうかということを、夢の価値を中心に考えてみたいと思います。ベンチャーの動きを見ていると、夢を追っているということと、夢を買う人がいるということを、実感します。どういう事かというと夢を描いて事業を始める人に、投資をする人がいるのです。その中には、自分の多くない収入から投資してベンチャー起業家と一緒に夢を見ようとしている人もいるのです。投資で発生するリスクは、当然投資家が、負うことになります。これは、日本ではほとんど見られないことです。今回は、起業家と投資家を分けて考えてみたいと思います。

 

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【復刻】 075 戦略的営業時間と、サービス的営業時間 19990425

米国での、お店の営業は戦略的に(売り上げ最大を目指して)展開されます。はじめにびっくりしたのは、朝7時からやっているお店があるのと、店の支店ごとに営業日や、営業時間が異なっているのです。そして、図書館サービスなどは、夕方会社から帰った人でも利用できるように、夜9時まであいています。今回は、戦略的な営業時間と、サービス的な営業時間を比較してみたいと思います。

 

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【復刻】 073 データを採るということ 19990404

前回は、結果を評価するということがいかに重要であるかについて、ご説明しました。これは、頭では解っても、具体的にやる場合には大変難しい事だと思います。今回は、その為に何をすることが必要になるかを考えてみたいと思います。その前に、現在日本の置かれた経済状況を振りかえってみて、どのような過去があったかを見てみたいと思います。
日本の製造技術を、世界に冠たるものにしたのは、TQCシステムで、これにより日本の製品は高品質、低価格を成し遂げました。これは1980年代の半ばに、世界の半導体業界を席巻し、あのインテルをして、日本に負けたと言わしめたわけです。今からほんの10数年前のことです。それから、米国は日本に学べということで、産官学挙げてTQCのシステムを学び、経済活力の回復をねらいました。その中に、NPOを積極的に活用する仕組みなど取り入れ、優れた技術、システム、社会制度そしてリーダー達を輩出しました。90年代に入ってからは今や、経済活動では米国の一人勝ちが現実に起こってしまっています。

 

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【復刻】 072 結果をチェックするということ 19990328

前回は、手段と目的を取り違えると、当然結果が大きく狂うということになってくることをご説明したつもりです。すなわち、組織活動を例に取ると、組織の長になるという「目的」を持った人にとって、長になればそれは目的を果たしたことになるのです。それは、その人にとって長になったあと、組織は存在さえすれば良くなる、あるいは自分を長として遇する人々を周りに集めるという行動につながることが多くなります。ですから、組織の目的を明確にすることよりは、自分の長たる時間を長くすることに、腐心することになります。これは、残念ながら、多くの日本の組織が過去にやってきた行動パターンの一つです。今回は、そのような履き違えの目的を設定した時の、修正する方法などを考えてみたいと思います。

 

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【復刻】 071 目的と手段 19990321

現在、日本の社会を見ているといくつかの混乱が見られます。一つは目的と手段の取り違えです。もう一つは、生きる理由というか、目的のチェックが無いまま社会が出来上がってしまった、ということでしょうか。これは、私自身の反省も含めて考える問題だと思っています。
前者は方法論、到達点として問題で、後者は人として主体的な関わり方に関連が出てきます。
この問題を、一度は考えないと、日本の今の状況を招いた要因を見つけ出すことは出来ないと思いますので、いくつかの例を検証してみたいと思います。

 

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【復刻】 068 情報の価値 その3 19990124

Lafayette Dr. Digital Weekly
19990124                 通巻第68号

今回は、情報を価値に変える仕組みを考えてみたいと思います。今まで情報は独占するところに価値があったのですが、インターネットや個人の意識の変化で、オープンな情報を早くビジネスにつなげることが、世界の主流になってきました。それを米国がどのような仕組みにしているかを眺めてみたいと思います。私の考えも入っていますので、ご了解ください。

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【復刻】 067 情報の価値 その2 19990117

前回は、情報のコストを中心に情報をお送りしましたが、今回は情報の活用について、ご説明したいと思います。情報の価値は、使いこなしから生まれると言うことです。当たり前なのですが、意外と日本の社会では理解されていないのではないかと思うことがあります。

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【復刻】 066 情報の価値 その1 19990110

NYダウの株価が再び最高値を更新しました。この株高はバブルではないかという日本からの言葉が、どうも的を得ていないように思えます。この理由を考えてみているのですが、情報ということに関して米国での利用のされ方と、日本で考えていることとが大きく違うことが原因ではないかと思えるようになりました。これを、ビジネスに関与する部分から解析してみたいと思います。まずはコストという今やグローバルな視点でものを考える時に最重要な要因とそのインパクトを考えてみたいと思います。

 

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【復刻】 064 情報の集め方 19981220

米国の経済が、未だ勢いを失っていないのと比べて、日本の経済は明確な指針の無いまま活気を失っています。以前、失敗の本質という本を紹介した中で、大本営の行動は、明確な指針を出さずに太平洋戦争を実行してしまったこと、そして、現地はひたすら局地戦で戦うことしか考えていなかったことです。これが、米国の諜報活動によって、日本軍の手の内を読まれながら、ひたすら敗戦へと進んでしまったシナリオです。その時と比べても、現在はあまり変わらないのではないかとさえ見えてきます。あるべき姿の議論が無いまま、対処方のみの対応に追われているからです。今回は、そのなかで情報の持つ役割を考えたいと思います。

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【復刻】 063 信用と信頼 19981205

似た言葉で、意味が違う言葉がいくつかあります(当然ですが)。最近目にする言葉をいくつか比較してみたいと思います。信頼と信用、融資と投資、などです。良く考えると、混同していて判断を誤ることなど、有り得ると思います。

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【復刻】 062 集団行動について 19981129

私は、歴史はあまり詳しくないのですが、最近、江戸時代から明治時代にかけての小説などを集中的に読んでみて、幕末と言う時代の閉塞状況や、明治と言う時代のもつ伸びやかさを随分感じることが出来ました。とはいうものの、大部分が司馬遼太郎の本によるものですから、必ずしも史実ではないのかも知れませんが。私は、20年ほど前に「忠臣蔵」が嫌いになりました。理由は割と簡単です。間違った行動をした上司に、忠誠を尽くして、人を殺して、その後みずからも命を絶つと言う行動が不思議になったからです。そして、「坂の上の雲」にも出てくる、乃木大将の203高地攻撃の愚かさは、トップの指導、あるいは行動で、とんでもない犠牲や無駄が出てくることを示しています。それを言ったら、歌舞伎も六本木も面白くなくなるかもしれませんが、少しまとめてみたいと思います。

 

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【復刻】 099 日本の製造業 20000227

日本の製造業について、考えてみました。要は、強いといわれるようになった歴史です。現在からさかのぼると、とても判りやすいと思います。なぜ、品質という基準を世界に入れることができたのか、その時の日本の状況とあわせて考えると、見えてくることがいくつかあると思います。これはそのまま、未来のわれわれにも当てはまると思いますので、まとめてみます。

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【復刻】 096 日本的なものと西洋的なもの その9 19991203

明治は急速に西洋を模倣し始めます。そして、経験者がいないことと、手本が無い事ゆえに、新しい制度や、思想が次々と取り入れられます。それも、今から思えばとんでもない若い人達がリーダーになって進んで行くわけです。この時代の動きを良く示した本は、司馬遼太郎の「坂の上の雲」ではないかと思います。今回は、個別の論考にあまりこだわらず、明治と昭和とをつないだ考察をしてみたいと思います。この事は、現在の日本の置かれている問題を考える上での一つのヒントになるのではないかと思います。歴史は繰り返されると言う意味ではなく、明治から昭和に来るところでいくつかの忘れ物をしてきたからだと、私は思います。

 

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【復刻】 095 日本的なものと西洋的なもの その8 19991120

大政奉還が、平和裏に行われた陰には薩長連合や勝海舟と西郷隆盛の会見など、一人一人の志と、命を懸けた使命感で、舞台が作られた感じがあります。しかも誰か一人が欠けたら、成立しなかったであろう危うい状況もありました。特に幕末の10年間は本当に、武士階級から天皇を国家の中心とした社会への推移として、実に見事に移り変わった時代だと思います。もちろん、戊辰戦争のような内乱にはなりましたが、それでも国としての大きな動きは、一つ一つ着実に進められて行きました。

 

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【復刻】 094 日本的なものと西洋的なもの その7 19991113

幕末から、明治維新にかけては欧米の市民革命に匹敵する動きがありました。しかも、権力の移転が平和裏に行われたということは、当時の世界の動きの中では、特筆に価するように思います。
そして、そのことを起こすように仕向けたのは、必ずしも権力階層の武士ではなく、志を持った下級武士を商人階級が応援する形をとりました。この時代のことを司馬遼太郎の小説で読むと、とても考えさせられます。特に坂本竜馬の動きを見ていると、個人が持つ力の大きさというのを、改めて感じます。広く情報を集めて世界を知り、そして当時の日本にとって必要なビジョンを描いて、それに合う戦略を立てて、実行するというすがたです。こえこそ現代でも通用する手法だと思いますし、それが現代の「坂本竜馬待望論」につながっていると思います。今回はその当時の構造を解析してみたいと思います。

 

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【復刻】 093 日本的なものと西洋的なもの その6 19991030

幕末の頃の人々の国際社会の情報源は、長崎の出島でした。そこには、オランダ商館が置かれ、唯一の情報はそこから入って来ました。シーボルトや平賀源内などの科学技術や医学に対する知識の整理や、オランダ語の辞典の作成や書籍の翻訳など、限られた枠の中では、相当一生懸命行われていました。これは、昨日「江戸東京博物館」で話を聞き、その証拠の品物を展示品で確認した事ですが、以下のような事がわかりました。

 

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【復刻】 092 日本的なものと西洋的なもの その5 19991016

江戸時代が、人口と生産のバランスの取れた時代で、すでに江戸は、100万都市であったと言う事を確認しました。当時の大名が奨励した、地域産業の振興、田畑の開墾、不作の時は倹約の率先垂範など、今からでも学べる事は沢山あります。(上杉鷹山がビジネス書に出てくるのはその一例です)これは、経済バランスから言うと入るに合わせて出を制すという、バランス管理の問題です。これは、財政管理技術としての面と、産業開発やライフスタイルなどを含めた大名の藩内の政治理念になっていました。結果的には、財を強くしたところが生き残る構図となったわけで、やはり、先立つものは重要な役割を持っています。

 

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【復刻】 091 日本的なものと西洋的なもの その4 19991002

前回は、江戸時代に入る前までの考察をしました。日本人は海洋民族として、倭寇となり東シナ海や、黄海を暴れまわった実績があるところまでを確認しました。今回は、江戸時代の鎖国の周辺と、鎖国の持つ意味を考えてみたいと思います。家康はアジアの国々のほかオランダやメキシコそしてイギリスと通商条約を結んで、貿易を始めています。三代将軍家光の時代に鎖国が行われます。この間、西洋では宗教から科学へと自然科学が芽生えて行ったのに対し日本では、国の中での思想や、芸術そして技術が伸びて行きました。これは、善悪ではなく明らかに文明の進み方の典型なのだと思います。鎖国は歴史年表によると1639-1854まで続いた事になっています。では、この時の日本の社会は、どのような状況だったのか、推定してみたいと思います。

 

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【復刻】 090 日本的なものと西洋的なもの その3 19990925

最近、千年紀(Millennium)という言い方で、今度の2000年以降新しい千年紀になるということが言われています。では、今の千年紀に入る前に何があったのかを見てみると、キリスト教徒の国土回復運動が盛んになり、そしてローマに巡礼をするのが盛んであったとあります。また、神聖ローマ帝国が西暦962年に成立し、僧職と俗の並立制が成立したとあります。それと同じ頃、中国では宋が中国を統一しています。日本では藤原氏の全盛時代で、紫式部や清少納言などの女流文学者の活動が見られたのも、ちょうどこの頃でした。そうやって見ると、前回の千年紀での大きな動きは宗教を含めて思想活動が盛んになった頃なのかもしれません。

 

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【復刻】 089 日本的なものと西洋的なもの その2 19990911

前回は、聖徳太子の時代の、和というところに一つの特徴があることを考察しました。蛇足になりますが、Be OSを開発したGasse氏は、日本のことも詳しいフランス人ですが、「和」では仕事は進まないといって日本の仕事のやり方が、すでに遅れてしまったことを暗に指摘していました。それでは聖徳太子以降の日本の文化はどのように進んで来て、今の日本人に影響を与えたのでしょうか。当時の庶民の考え方は、明確に記録に残っていませんが、残された歴史の跡から推察してみたいと思います。

 

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【復刻】 088 日本的なものと西洋的なもの その1 19990822

世界経済と日本の状況を比べて感じるのですが、日本的なものがすでに世界の各所で取り入れられて来ているということではないかと思います。新しいところから見ると、カンバン方式というのはすでに国際標準の製造工程の物流方式になってしまった感がありますし、企業内集団活動なども米国の企業では、Teamworkという言葉で従業員への教育が進められています。またその反対に経営手法など何時の間にか、国際会計基準がグローバルスタンダードになるという事で日本の企業会計もその中に繰り入れられようとしています。これらを比べる中で、日本(人)の古くからの個性や、創造性というものを見直してみたいと思います。

 

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【復刻】 087 小沢征爾について その5 19990815

小沢征爾についてといいつつ、今日は海外で活躍する日本人について、まとめてみたいと思います。これは、日本人のもつ、国民性が本質的に閉鎖的なのかどうか、ということを検証する事と同じだと思います。私の独断であることをお断りした上で、まとめてみたいと思います。

 

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【復刻】 086 小沢征爾について その4 19990801

小沢征爾の、最近の活動はいろいろありますが、日本では1992から始まったサイトウキネンフェスティバル松本が定着しています。今年も8/29から9/12まで行われます。
詳しくは  www.icon.pref.nagano.jp/usr/aoba-hotel/saito.htm をご覧ください。今年の目玉オペラは、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」です。
さて、話は変わりますが私が、小沢征爾という人を見ていて思うのは、縁を大切にしているということと、重要なことに集中しているということです。これは、すべて行動でしか証明できないことであり、それを実行し、持続するのは容易なことではありません。

 

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【復刻】 085 小沢征爾について その3 19990718

小沢征爾の件につきましては読者の方々から、リアルな情報を頂きまして、その中味のリアリティーに驚いています。インターネットの持つ瞬時性、グローバリズムが実感できました。ある方からは、若い頃に、ボストンのお寿司屋でアルバイトをしていた時の情報をいただきました。その時に小沢征爾が時々お昼を食べに来たそうです。周囲は彼に静かに食べてもらおうと、気を遣いながら、遠巻きで対応するような状態だったそうです。食べ終わって、帰る時はあの笑顔にななって挨拶をしたそうです。そして、その時に小沢征爾のオーラを感じたそうです。で今回は、小沢征爾の持つオーラあるいはカリスマ性について、考察してみたいと思います。

 

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【復刻】 084 小沢征爾について その2 19990710

前回は、斎藤秀雄と言う小沢征爾の先生についてまとめました。今回は、小沢征爾の家族について、知る範囲でまとめてみたいと思います。小沢征爾は1935年、満州の奉天で生まれています。その時の父親の行動などは、当時の日本人の思想とも深く関わっており、その活動は小沢家の人々との活躍とは今日的に見ると、相反するようなところが見受けられます。いくつか私なりに検証してみたいと思います。

 

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【復刻】 083 小沢征爾について その1 19990626

私はかねがね、小沢征爾という人の行動や、考え方に注目してきました。2002年からウィーン国立歌劇場の音楽総監督の地位を約束されました。ここ10年間空席だった、世界最高峰の指揮者の地位です。彼が自分の道を進んでいることを知るのはとても楽しくまた勇気づけられることが沢山ありました。特に、彼が育ってきた環境や彼自身の周囲の人への思いやりなど、日本人の素晴らしい面や、情熱の為し得る力など一人の人間の素晴らしい生き様を見ることが出来ます。今回、私の知る範囲で小沢征爾とその周りについてまとめてみたいと思います。

 

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【復刻】 047 日本での夏休み その2 19980810

今度の日本で感じたことをまとめてみます。一部浦島太郎になっているところもあるのが、自分でもおかしくなりました。川がきれいで、緑が濃いというのが自然に対する印象でした。現実生活では銀行のATMは稼働時間が短く、しかも預金している銀行でさえ休日や時間外には手数料を取るなんて、とても使いにくかったです。

 

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【復刻】 046 日本での夏休み その1 19980803

今年は、家族揃って夏休みを日本で過ごす事になりました。私は、仕事で日本に来る事も多かったのですが、子供たちは3年ぶりの日本です。私の講演のツアーに合わせて付き合ってもらって、東京を拠点にして広島、岡山そして京都を中心に日本を回りました。そこで考えた事をまとめてみたいと思います。

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【復刻】 022 シリコンバレーの中の日本 19980202

シリコンバレーに来て、はや6ヶ月がたちました。ようやく、近所のこともわかり始めましたので、日本人がどのように関わっているか見えてきました。経験をもとに、まとめてみたいと思います。

 

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【復刻】 106 仲間作りのすすめ 20000614

米国社会が個人主義社会であるのは間違い無いけれども、それは決して個人の孤立を意味していない。むしろ日本の社会のほうが、個人が孤立している感を受ける。これは地域や友人のネットワークを比較してみると実感する。すなわちこうである。日本の社会の大部分を構成する、サラリーマンの人たちの行動を見ていると、地域や友人ではなく、所属するところに自分の時間を費やしている。今でこそ少なくなったが、バブルのころはそのような人々でにぎわったサービス産業も数多くあった。助け合うことで個人の枠を越えた大きな力が発揮されることはしばしば見出される事実である。今回は、これからの時代に発生するネットワーク型のつながりの中で、個人としての関わり方を考察してみたい。題して、仲間作りのすすめである。

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【復刻】 033 ネットワーク社会と縦型社会 19980427

インターネットが国境の壁や、階層、思想を超えながら世界中に広がる状況は、文字通り「世界はひとつ」「人類としての一体感」を実感させます。その中で、日本はこの利用に少しばかりためらいが大きいように思います。なぜそうなっているのか、私自身の経験を踏まえて、論じてみたいと思います。特に最近友人から教えられた、アドラー心理学という中に、縦社会の発想ということと、横社会という考え方があることがわかり、これはちょうど、旧来の会社社会と、ネットワーク社会とを対比するのに適切な表現だと思うので、これに基づいて考察してみました。ちなみにこの心理学は1920年代ころのものだそうです。詳しくお知りになりたい方は、城内さんにお尋ねください。E-Mailはshirouti@bronze.ocn.ne.jpです。

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【復刻】 032 ネットワークを使った世界と日本 19980420

米国での仕事のやり方を見ていると、ネットワークをうまく使いこなしている事に気がつきます。いろいろなデータをコンピュータに入れて、そのデータを必要な人に次々と送ると言うシステムが、うまく出来ています。今回はその実態と背景をご報告したいと思います。

 

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【復刻】 060 タクシー比較 19981108

米国と日本のサービスを比較する上で、タクシーというのは面白い要素を持っているように思います。ニューヨークと日本の大都会のタクシーの比較をしてみたいと思います。これを選んだ理由はそれ以外に、あまりタクシーに乗る機会が無いからです。

 

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【復刻】 057 ビジネス教育と学校、政府 19981018

米国での、学校教育の中でビジネスを単位に加算するシステムがあります。インターンシップと呼ばれるものですが、なかなか合理的で、しかもビジネススピリットを学にはとても良い機会だと思いました。そして、自分でベンチャービジネスを起こした英国人からは、英国にはもっと違うシステムがあるよとも教えられました。話を聞いてみて思ったのですが、日本の現在の経済的な閉塞状態を打ち破るためには、日本の教育の中にも取り入れられる要素も多々あるのではないかと考えました。

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【復刻】 052 携帯電話とクレジットカード 19980913

日本で動き回ることも多くなりまして、携帯電話を買うことになりました。しかしこれが、もう大変。
手元にあるのは、パスポート、期限の切れた免許証、クレジットカード、どれもが日本での要件を満たさないのです。特に、最大手のN社の携帯電話は、ガードが固く、私はお客さんなのに、電話一台買うのにこんな事をしてまで保証確認が必要なのですか?と叫んでしまいそうになりました。

 

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【復刻】 025 シリコンバレーにも春が来た! 19980302

3月に入りましたが、皆様方の春はいかがでしょうか。こちらシリコンバレーも、ようやくカリフォルニアらしい太陽が出始めました。梨の花、木蓮の花も終わり、現在は桜が咲いています。今年の冬は、あのエルニーニョのおかげで、雨の日ばかりでした。サンフランシスコを中心とした、北カリフォルニアは比較的被害は少なかったですが、浸水だけでなく、土砂崩れなどが発生しました。身近では特に大きな被害にはあいませんでした。しかしTVや新聞の報道によれば、ロスアンゼルスを中心とする、南カリフォルニア一帯は、かなりの被害が出たようです。今回は、米国の庶民はそのような悪天候の冬をどのように過ごしてきたかを、まとめてみます。

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【復刻】 020 家の子供が、「いじめ」にあった! 19980119

今週は、昨年暮れにあった、我が家の子供に対する、中学校での「いじめ」事件について報告します。

 

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【復刻】 018 シリコンバレーの大晦日と年明け 19980106

Lafayette Dr. Digital Weekly
1998年01月05日号           通巻第18号

皆様、あけましておめでとうございます。今年も精一杯、現地、現物の新鮮な情報をお届けしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
さて、今週は大晦日と新年についての状況をご報告いたします。
大晦日は、普通の日です。仕事もありますし次の日が休みと言う事では、金曜日に近いかもしれません。仕事は終わり、いったん家に帰りますと人によってはカウントダウンの準備に入ります。
それは、街に出ていってレストランでの食事であったり、ディスコのパーティであったりいろいろです。さすがにこの時ばかりはレストランには予約なしでは入れないところが多いです。しかも特別メニューのところも多く商売としては掻き入れ時になります。

 

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【復刻】 053 現在の社会組織と戦争中の組織 19980920

今、「失敗の本質」という、14年ほど前にダイヤモンド社から出版された本を読み返しています。
内容は、太平洋戦争で中国や東南アジアで遂行された、作戦と呼ばれる大きな戦いにおいて、軍隊という組織が、どのように指示命令を出し、戦いの最前線が、どのように動いたかというのを、検証したものです。結論を言ってしまうと、大本営は明確な指示を出さずに、思い込みの概念で戦をしてしまったこと、最前線は、指示が出ないことにあわせて、独断で戦いを進めるというちぐはぐな行動が多く記されています。そして、マスコミは大本営の発表をそのまま載せて、結果的には国民を欺いてしまうという構図が出ています。これらの事は、当時の事情はどうあれ、現在生きている私たち一人一人がもっと、振り返って、何が本当の問題だったのかを考えてもいいのではないかと思います。14年前の本とはいえ、今でも多くの示唆に富む指摘をしています。むしろ、バブルのときに生かされなかったことが、悔やまれるほどの出来だと思います。現在の状況に合わせて、中味を検証したいと思います。

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