Home > アジア | シリコンバレー | 地域 | 日本 > 【復刻】 025 シリコンバレーにも春が来た! 19980302

【復刻】 025 シリコンバレーにも春が来た! 19980302

3月に入りましたが、皆様方の春はいかがでしょうか。こちらシリコンバレーも、ようやくカリフォルニアらしい太陽が出始めました。梨の花、木蓮の花も終わり、現在は桜が咲いています。今年の冬は、あのエルニーニョのおかげで、雨の日ばかりでした。サンフランシスコを中心とした、北カリフォルニアは比較的被害は少なかったですが、浸水だけでなく、土砂崩れなどが発生しました。身近では特に大きな被害にはあいませんでした。しかしTVや新聞の報道によれば、ロスアンゼルスを中心とする、南カリフォルニア一帯は、かなりの被害が出たようです。今回は、米国の庶民はそのような悪天候の冬をどのように過ごしてきたかを、まとめてみます。

エルニーニョ現象とシリコンバレーの雨の関係
エルニーニョ現象は、ご承知のように赤道付近の海水の温度上昇に伴って、大量の雲が発生し、北上するとともに、偏西風で東側へと運ばれてきて、米国の太平洋岸に大雨をもたらすものです。
日本のウェザーラインという天気予報の会社のホームページには、昨年の11月の海水温度が、平年よりも3.6度も高く、史上最大の温度差になっていると報告されています。ホームページはこのURLにあります。      http://www.wline.co.jp/sodan/elnino/elninotop.html

土砂崩れで家が、道路が流される
シリコンバレー周辺では、浸水による道路遮断、低地での土砂流出、斜面での地滑りなどが起こりました。一番目の道路遮断では、ビジネスにすぐ影響が出まして、お客との打ち合わせが延期になったり、社員が出勤できないという事態も発生しました。低地での土砂流出は、浸水とともに大量の土砂が流れて、一部では家屋が埋もれました。斜面の地滑りはハイウェイ沿いなど、山を開いて道路を作ったようなところに発生しています。こちらの土質は砂地という感じのところが多いので、雨が長く降り続くと、割と簡単に地盤が緩む感じがします。

事前の対策
事前の対策という意味では、あまり具体的な手は打たれていないと思います。南カリフォルニアのMaribの辺りは、海岸にせり出した家などがありまして、昨年もエルニーニョで家が波で「さらわれました」が、今年も同じ海岸にせり出した別の家が波に洗われていました。大波や大雨になれば、住民には避難命令は出されますが、防波堤や地盤補強などはやられていないようでした。
もちろん、個人レベルでの対応はそれぞれ行えるように、道具や設備はいろいろあります。
身近な例で、経験をお話します。米国は電力の質がとても悪く、停電はしょっちゅうありますし、雷によるコンピューター関係の被害というのも、相当あります。ですから、こちらではバックアップ電源をコンピューターにつける人が沢山いますし、雷による電気障害を防ぐ、Surge Protectorという商品も良く売れています。どうも、行政はリスク情報を出すところまでやって、その情報を入手した後は個人が、自分で考えて対応しているのが、真相のようです。具体的な例としては、家の価格の決め方が、リスク評価を含んでいます。すなわち、リスクが多いほど安くなるのです。

事後の対応
事前の対応は決して十分でありません。事後も一人一人の責任によって対応をしなければなりません。今年の経験を二つほど。いずれも、大雨で停電が発生したときのものです。一つ目は停電のため、道路の信号機が消えたときの経験です。信号機が消えたら、交通大混乱が起こると思えるのですが、実際はスムーズに車が流れるのです。そのためのルールはただ一つ、交差点への先着順という方法で整然と車が進行するのです。米国は信号機の無い交差点が沢山あります。その場合、一時停止の標識があり、車はそこで必ず停止してから、発車します。その時に先着車優先の交差点も多くありまして、日ごろからそのルールでやっていますので、左折や、右折の車を含めても、交差点ではスムーズに進みます。これは、なかなかレベルの高いマナーだと思いました。

もう一つは、お店での停電での経験です。これは、私がいつも行く書店で起こりました。時間にするとわずか数秒の停電でした。本を探すのは問題もなく、購入する本をレジに持って行きました。ところが、レジにつながるコンピューターがダウンして、レジでは本のバーコードは読めない、計算は出来ない状態になってしまいました。レジの人は一昔前の、集計表による手書きの計算を始めました。ヒスパニックの、まだ幼い感じの若い青年が電卓を使って計算してくれました。一つ一つは私も確認して間違いが無いのですが、合計額がなぜかおかしいのです。私の計算では70ドル位のはずですが、彼の計算では536ドルだというのです。何度も計算し直してみたのですが、まだ合いません。20分くらい悪戦苦闘しているうちに、やっとレジのコンピューターが動き出しました。彼は、すぐにレジに切り替え計算してくれました。しかし何だかんだで、合計30分のレジになってしまいました。これら2つの事後経験から考えたことは、習慣というのは、非日常の事態が発生したときでも、有効にはたらくものであり、また、日ごろから訓練していること以上のことは、出来ないのではないかということでした。そうなると、社会性という視点は「自分に何が出来るか」というところで、一人一人が考え、行動することでしか生まれてこないのではないかと思いました。事前に対策を求めることも一つの方法ではあるでしょうが、どうもそれは「コストのかかる」方法ではないかという気がしますし、米国の開拓者の精神には思い付かない思想のような気がします。
皆さんのご意見はいかがでしょうか。

 

Technorati Tags:

このブログ内をタグ検索:

Comments:0

Comment Form

コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。

Remember personal info

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.imanetinc.com/mt/mt-tb.cgi/175
Listed below are links to weblogs that reference
【復刻】 025 シリコンバレーにも春が来た! 19980302 from シリコンバレー20世紀

Home > アジア | シリコンバレー | 地域 | 日本 > 【復刻】 025 シリコンバレーにも春が来た! 19980302

Search
Feeds

Page Top