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【復刻】 020 家の子供が、「いじめ」にあった! 19980119

今週は、昨年暮れにあった、我が家の子供に対する、中学校での「いじめ」事件について報告します。

 

体育の授業が面白くないと言ってきた子供
我が家の次男坊は、サッカーが好きで昨年の8月にシリコンバレーに来てから学校が始まると、学校で一番好きな時間は「体育」といっておりました。ところが、昨年暮れに「学校は面白いか?」と聞いたところ、「面白くない」との事でした。「どうして面白くないの?」と聞くと、「体育の時間に、いじめられている」といいました。「えっ、いじめ!これは大変!?」と親は予想外の出来事に、ショックを受けたのでした。

事実の確認から
次男の行っている学校は、公立の中学校です。受講する科目によって、生徒が教室を移動しながら学習するのがこちらのシステムです。ですから、授業を受ける生徒の顔ぶれは毎時間変わります。体育の時間は、毎日行われています。この毎日の時間が楽しくないのでは、おおごとです。米国では、黙っていたら何も変わりませんから、これは学校の先生に話をしなければなりません。
まずは、事実の確認から始めました。
いじめられている子は、私のところの子供と、友達のインド人の子供である事が分かりました。体育の時間に先生が目を離していると、いじめをする子が2人来て、家の子と、インド人の子を足蹴にしていじめるという事がわかりました。

いじめる子の名前ははっきりしている
いじめている子に名前は、Tという男の子と、Pという女の子である事が分かりました。いずれにしろ、事がこれ以上悪化しないうちに、体育の担当の先生に面談時間を予約して、親が学校に出かけて行きました。先生には、いじめている子供の名前をはっきりと言いました。そして、どんな事をされているか、それによって、家の子がどれほど困っているかを説明しました。
それに対して、先生の対応は、言葉の上では協力的でした。子供たちが楽しい体育の授業を受けられるように、すぐに確認して、必要な処置を取ります、というものでした。そうは言われても、内心どのようになるのかは、まだ不安がありました。

その後の、子供の様子
先生に話をして、1週間もしないうちに子供は、中学校で校長先生に呼ばれました。それは過去の「いじめ」の事実と、現在は行われていないという状況を確認するための面接でした。我が家の次男坊によれば、先生に話をしに言った日の2日後には「いじめ」は受けなくなったそうです。それから以後は現在も、いじめられたという事はありません。

いじめを受けて考えた事など
私たちの子供が受けたいじめの背景は、良く分かりませんが、私の子供が困った事は事実です。(楽しく授業を受けられなかったのですから)私たちも、この問題がこじれたら、場合によるといじめをしている子供と直接話をする事も考えておかないといけないか、とも考えました。もちろんそこに行く前に、学校の直接の担当者に事実と、困っている状況とを話したわけです。それに対して、今回は、担当者は処置をして、学校の責任者は、事態が正しく処理された事を確認してくれたわけです。今思うと「いじめ」という事で慌てて我が家だけで学校に話に行きましたが、もう一人の被害者であるインド人の家庭と事前に相談したら、もっと違った対応になったかもしれないなどと、考える事もあります。

父兄としての、学校のシステムへの関与
Sunnyvaleの公立の学校には、58カ国からの子供たちが学んでいるといいます。そこでは、言葉の問題がすぐ出てきます。それに対して、父兄が学校教育を支えるボランティア活動もあります。これは、英語とは別の母国語をもつ、いわゆるバイリンガルの生徒を持つ父兄が委員会を作り、それぞれの母国語ごとで問題点を洗い出し、解決を図ろうとするものです。私の家内はその委員会ののメンバーになっています。ここでは、各国の父兄が母国語と、英語の受け入れに関してグループごとに活動をしています。言葉の対応が遅れている人に対して、支援する事もあります。今回わかった事は「いじめ」というネガティブな面に対する対応と、言葉の問題を積極的に解決しようという活動と、いずれも「自分達」で動く事が要求されることです。これからも、学校をとりまく動きに注意を払い、自分で動かないとやって行けない事を実感しました。

 

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