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【Obama-01】エネルギー政策

  • 2008-12-13 (土)
Obama政権のエネルギー政策は、Webで公開されているが、米国が市場を押さえる発想が込められていることに注意が必要だ。

Obama政権は、エネルギー省のTopにノーベル賞の学者を起用する。
そして、省エネ技術をあまねく米国に広げるとか、Broad Band(ゴア元副大統領のころの、情報スーパーハイウエイの充実を図ると言っている。

私には、日本が苦杯をなめたBiotechnology とりわけゲノム(遺伝子)解析の時の状況と似ているように思える。

岸 宣仁 氏のゲノム敗北―知財立国日本が危ない!が出てから久しいが、 日本発のアイデアが、米国にほとんど根こそぎさらわれた例である。

私は今回、LED(GaNを利用したダイオード照明)が、そのターゲットになっていることを強く感じる。

GaNは、日本が世界に先駆けて製造技術を開発した。赤崎勇氏が結晶成長、中村修二氏がプロセス確立を行ったものである。 これによって、青色ダイオードが完成し、照明に使えることで、世界中が現行照明器具の置き換えを狙っている。 しかし、日本は照明器具の開発にはあまり熱心ではない。

ゲノムの時を考えると、ゲノム解析の先の市場をにらんでいたのが米国で、官が主導しているうちに、民も勢いをつけて2000年にヒトゲノムの解析が終了した。
その後の、日米のバイオビジネスの差を見ると、市場を見ながらゲノム解析をしてきた、米国の強さが際立っている。

私は、LEDを利用した照明も、同様に市場を米国に押さえられてしまうと危惧する。

シリコンバレーには、Philips(本社オランダ)やOSRAM(ドイツ)などのLED開発拠点もあるが、ビジネスはあくまでも世界に広がっているので、世界を視野に入れた研究開発、製造をしてゆかないといけない。 その意味でも、シリコンバレーは情報の集中する重要な拠点である。

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