2007年09月
【経営】 藤本隆宏先生
- 2007-09-27 (木)
【Mobile】 日米携帯電話統合化計画頓挫
- 2007-09-27 (木)
今回、かなり期待してきたが、できないと言う結論になった。
今回の統合化の目的は3つ。
1. 携帯端末で、GMAIL、SKYPE、Bluetooth使用可能であること
2. 携帯端末で、WiFi SpotでWebアクセスができて、日本語が使えること
3. 日米両方のキャリアに払うコストを、共通化で低減する。 本体が1台になれば環境負荷も小さくなるはず (ちなみに現行最低コストは毎月 日本$30 米国 $70なので、予算は$100以内ということになる)
【本】 ものづくり経営学 藤本隆宏
- 2007-09-26 (水)
【SVMF】 番外編 学生ツアーにシリコンバレーの主たちが
- 2007-09-23 (日)
【SV】 Venture Capital投資額 Q2 2007
- 2007-09-23 (日)
シリコンバレーのベンチャーキャピタルの投資額を、米国地域別にまとめた。 2007年 Q2現在
会社時価総額、上位5社を表にまとめた 2007年9月21日現在
ビジネスエンジンとしてのシリコンバレーは、順調に推移している。
日本の会社で、CISCOより時価総額が大きい会社は TOYOTAだけになってしまった。【Forbes】 金持ち分布
- 2007-09-21 (金)
Forbesの全米お金持ちランキングが出てきた。 Googleの創業者は共に5位、社長は48位。 100位以内の地域分布を見ると、NY州が23名、CA州が21名。 私の記憶では2000年ごろはCA州が圧倒的であった。 中味を見ると、石油、ヘッジファンド、同族会社ではWalMartとかお菓子の会社(Milky Way, Snickers, 3 Musketeers. Also M&Ms, Twix, Skittlesとか)
Bush政権のおかげというところと、経済変動のおかげというところが、のし上がってきている様子が良くわかる。
いつも、こんなにもっている人たちはどうやって使うんだろうかと興味があるが、25位のBloombergのように経済界での成功をNYC知事としての社会還元をしているところなど、学ぶべき要素も大きいと思っている。 このテーマも掘り下げたい一つである。
【教育】 海外からの学生を集めるComminity College
- 2007-09-21 (金)
【SV】 Intel Developer Forum
- 2007-09-19 (水)
【TOPICS】 那由多とGoogol
- 2007-09-15 (土)
Googolという言葉は、Googleが本来会社登記するはずの名前であったとWikiには出ている。
Googolは10の100乗である。 東洋での数の扱いは多くの説があるらしいが、仏教用語で那由多という言葉がある。 これも10の72乗とかを扱っている。
こうして見ると、人間は、大きな世界をすでに構想してきていて、それを具体的な技術でつないでゆくことにトライしている姿が見えてくる。 だから、お互いの相乗効果が必要になるのである。
【SV】 Openへの動きは加速する一方
- 2007-09-13 (木)
Openへの動きは加速する一方
というのが先週末から、いろいろなセミナーやミーティングに出席して感じたことである。 シリコンバレーがOpennessをキーワードに研究速度を上げ、開発スピードを上げ、ビジネスでは市場展開範囲を広げたのは紛れもない事実であり、そのモデルをあらゆる地域、あらゆる組織がまねをしようとして、未だどの一つも成功していない。 この原因は「Openness]の「実体験」の有無にあると(私は)思う。昨日は、JUNBAの理事会があったが、日本では考えられない議論が、Openに行われている。
【SV】 Richard StallmanのThe Free Software Movement
- 2007-09-11 (火)
を聞く
Richard StallmanはGNU(グヌウと発音する)Projectを立ち上げ、Freeでみんなが参加して作り上げるMovementを作った人である。 現在のOpen Sourceのはしりと言ってよい。
【SV】 VMwareとかStem Cellとか
- 2007-09-11 (火)
VMWareの株価上昇
先月IPOしたVMWareの株価が$75を超えた。 IPO売り出し価格が$29だから1ヶ月も経たずに2.5倍である。 その理由は、Dell、HP、IBM、NEC、Fujitsu、Fujitsu-SiemensがH/Wへの搭載を決めたから。 時価総額で250億ドルとなり、シリコンバレーではOracleについで大きな会社になった。(その次がAdobe)
Ausraというベンチャー
太陽エネルギーで発電(太陽電池ではない)するシステムのベンチャーが4千万ドルを集めてプラント設置。 場所はオーストラリアとポルトガルそして、カルフォルニア。 カリフォルニアはPG&Eが電力を購入する。
Stem Cell研究
Stem Cellの研究にEli BroadというBillionaireがUCLAに2千万ドル、USCに25百万ドルを寄付。 CAのStem Cell研究のための債権も30億ドルは今月売り出し。 Stem Cell研究が動き出す。
【SV】 シリコンバレー多言語の実態
- 2007-09-10 (月)
シリコンバレーでは、英語以外での看板が目立ってきている。
地元紙によると、Santa Clara郡の家庭での、英語以外の利用は49%になっている。(我が家ももちろん日本語である) そして、最近ではお店の看板まで英語以外が増えているという。
【TOPICS】 Singularity Summit 2007に参加
- 2007-09-09 (日)
今週は、土曜全部と、日曜日の午前中に、Singularity Summit 2007に参加した。
すでにBologは沢山上がっているので(英語であるが)http://blogs.zdnet.com/BTL/?p=6182など。 私が参加して感じたことは、AIという概念はPCが普及し始めた頃に大分騒がれた。
Singilarityというのは、人間よりも賢い知性を持った人工知能を作ろうというものである。 そういえば日本でも1980年代に大いに騒がれた記憶がある。(LISP言語とか、エキスパートシステムとか呼ばれていた)
【TOPICS】 眠気覚ましに効く飲み物
- 2007-09-05 (水)
眠気覚ましにはMountain Dewがいいと、以前いた会社の同僚に勧められ、飲んでみたら結構目がパッチリした。
シリコンバレーではそれぞれの人がいろいろなKnow-Howを持っているので、聞くと面白い知識が入る。 カフェインについては以前から気になってはいたのだが、新聞記事を手がかりにデータを調べると、面白いことがわかった。 まず、Mountain Dewは清涼飲料の中ではカフェイン量が多い。
ちなみに調べた情報はこちら
http://www.cspinet.org/new/cafchart.htm
2006年くらいから、清涼飲料業界がCaffeineデータを公表するようになって、比較ができるようになった。
【ビジネス】 高機能と多機能はちがう
- 2007-09-04 (火)
日本の技術開発の勘違い、多機能=高機能(=高価格=高付加価値)
もう12年前以上のことであるが、米国に駐在する前の日本の家電は、高機能VTR(あのVHSテープを使うやつであるが)がメモリー録画機能とか、画質向上のためのS-VHSなど、いろいろにぎやかであった。 値段も日本円で5万円くらいで買った覚えがある。 それを米国に持ってきて使ってみたが、南部の州にいたこともあって、大雨が降れば停電続発。 折角のプログラム録画機能は全く働かないことがわかった。 いつも、VTRの時計がチカチカして、システムがリセットされていることを示していた。 折角の機能が使えないわけである。 念のため近くの電気屋さんを覗くと、録画・再生ボタンだけの機種だけしか置いていなかった。 しかも値段は1万円以下。 ちょっと驚きであった。
これと同じことが、現在でも日本発の携帯電話で起きているような気がする。 憶えるだけでも大変で、使いこなしができない機能があり、持つ身としては、自分のふがいなさも感じるが、もう少し考えて欲しいことも多い。 例えば、こまごましたソフトとの連携などでビジネスをしようとしているのでなおさら(私には)わずらわしく感じる。 着メロも日本からいくつかの会社が米国に進出して、米国で展開を図ったが、結局はキャリアがコンテンツの内容や課金の仕組み、上前をがっちりと押さえたために、着メロ配信会社の収益が上げられず、普及しなかった。 これは欧州でも同じ状況のようだ。 (わざわざ高いお金を払ってまで利用する価値はなかったということ) 日本では、若い人たちが面白がると、携帯電話会社はすぐそれに乗るが、米国は違う。 ビジネスが一番のスポンサーなのである。 日本の携帯電話の中味を見ていると、「ビジネス」の視点が抜けているように思う。 だから、多機能を面白がる人たちを相手にしてしまうのであろう。
ここでは、携帯電話ビジネスとしての結果論を論じるつもりはない。 多機能を高機能と勘違いして、高付加価値にすれば高価格にできるから、機能を盛り込むという姿が見えてくるだけである。 停電が頻発するとか、難しいマニュアルは読めないとか、日本のような均一性の高い社会からは想像できないことは沢山ある。 これは、現地の情報から丹念に実証してゆくしかない。 そうでなければ、現在のSoftwareの世界がそうなっているように、Universal設計から入り、各国語とのカスタマイズは最小にするしかない。 ゲーム業界の分野がその傾向を明確にした。 Nintendoが、高機能より、共通機能を狙うことでマーケットシェアを奪った。 かたや、SONYは独自の多機能化を図ったがゆえに、高価格路線に踏み込み、シェアを失った。 SONYのこの部分は別途論じるが、世界中の人たちが、自分達と同じ考えの方向を向いていると思っていないことを願う。 現場にしか、重要なデータはないのだから。
【SV】 ベンチャーが投資家にプレゼンする前に考えること
- 2007-09-02 (日)
- ベンチャー
シリコンバレーのビジネスを立ち上げる人たちにはグルといわれる、Jerry Weissman のSanta Clara大学での講演内容。
ImindMapを使ってまとめてみた。
MEGOといわせるな MEGO=My Eyes Glazed Over
プレゼンの資料から投資家に読み取らせるのは、大罪である
プレゼンはMission Criticalである
アジアやアフリカからの起業志望の若者に、Santa Clara 大学で4日間に渡って教えた
プレゼンはChurchill、JFK、King牧師のようにはできない
レーガン大統領のようになれ
ゆっくりと会話型で
90秒で自分の言いたいことをまとめる
やって良い事
素早く核心を突く
質問に答えるときは相手の言うことをしっかり聞き、理解してからにする
あくまでも対話型で進める
やってはいけない事
冗談から話し始めること
内容やデータはしゃべり過ぎないこと
芸人ではいけない
プレゼンの機会をくれたことに甘えてはいけない
Jerry Weissmanがコーチした人たち
Pierre Omidyar, eBay founder
Sue Bostrom, Cisco Systems senior vice president
K. B. Chandrasekhar, Exodus Communications founder
Tim Koogle, Yahoo's former CEO
Ray Dolby, Dolby Laboratories founder and chairman
Sky Dayton, Helio CEO and EarthLink founder
Reed Hastings, Netflix founder and CEO
Dan Warwenhoven, Network Appliance founder and CEO
【本】 ルート66をゆく 新潮新書
- 2007-09-01 (土)
仮説検証のための現地情報、現地取材の面白さを教えてくれる好著
筆者は2004年のブッシュ大統領再選が、なぜ起こったのか。 リベラルからすると、アホなブッシュがとなるがどっこい保守のロジックはそんなものではなかったはずというのが、松尾記者の推定であった。 では、それを見極めるには「保守票」の根幹を成すルート66を選び、現地を取材することで、沢山のことに気が付く。 しかもそれらは日常的には報道されたり、大きく取り上げられることのない、思想や生きる規範が絡んでいることを見出す。
2004年の大統領選挙はRedとBlueのStateは、見事に東西湾岸の大都市圏がBlue(民主党)中西部、南部も含めてRed(共和党であった)
http://en.wikipedia.org/wiki/Red_states_and_blue_states
2004年の大統領選挙での争点は、とりわけ中西部の人々にとっては目先の補助金や仕事が増えるという経済原理よりも、人は何のために生きるのかというような、思想的な価値観が判断の基準だった。 それはルート66に実際に行ってみると、各地の教会の集客力のすごさが実感としてわかるし、そこにコミュニティーを求めてくる人たちも多い。 米国は他のキリスト教国に比べても協会への参加率が高いというデータがある。 週に一回は教会に行く人々は次のようになっているという。
UK27% | 仏21% | US44% |
またイラクやアフガニスタンでの戦争では米国の正規軍(陸・海・空・海兵隊・沿岸警備隊)のほか州兵の出動が多くなっている。 参加した兵士達に対する地元の精神的な支援というのは、とても強固なものがある。 これは、特に兵士個人への尊敬を中心に考えられている。 たとえ戦争には反対でも、兵士への尊敬は忘れてはいけないし、帰還兵の慰労会は必ず行われているという。 中西部はその意味で、草の根保守を基盤に持っていることがわかる。
思想的な点からは特記できるのは、米国では学校での教育ではなく家庭でホームスクールという形での教育が認められている。 これを実行する親達は比較的裕福で思想的には自由を尊重する立場の人が多い。 自由、独立を追求してゆくとたどり着くひとつの帰着点で、中西部ではこのホームスクールが増えている。
中西部の人たちが尊敬するのは、レーガン大統領である。 1981年レーガンの演説のなかにある「政府は問題の解決策ではない。政府こそ問題なのだ。」という言葉こそ、彼らの心を揺さぶるものはない。 米国設立の原点といっても良い。 それが保守の源流であり経済保守と社会保守が中核にあるのが米国中西部である。
2004年 ブッシュの勝利は経済原理の合理性でなく、原則にどれだけ忠実かという反知性主義の勝利といえないこともない。敵か味方か、中間なしという考え方はそれを基底にしている。
米国の思想的な背景を持つルート66であるが、道沿いのモーテルは現在では移民の経営が多い。 しかし60年代の、西に向かう未知への冒険ルートはこの道沿いにしかなかった。 現在ではメキシコ国境を越える不法移民も多く流入しているし、移民制裁を決めても、一筋縄では問題は解決しない。
ポピュリズム(人気取り)ということで評価することがルート66ではむずかしいことなのかもしれない。 スタインベックが 母なる道=ルート66と書いているように、北から逃げてきた・時代に苦しみながら生きてきた人たちの道であり、ChicagoからLAまでの道が米国の変化の象徴であるということだろう。 この道には、50年代 良きアメリカ
60年代苦悩のアメリカが今でも刻まれている。
現地の取材を、地域のイベントに参加したり、名前のわかる「人」の話として聞いているところが、とても丹念な内容になっている。 日本ではあまり知られることのないしかし、米国本流の思想の原点があることを、十分に感じることができる。 この本を読むと、実際にルート66に行ってその雰囲気を感じてみたくなる。 多分、シリコンバレーと同じように、米国と思っている部分と違うところが感じられるに違いないと思った。 日本のマスメディアの記者の立場を超えて、現地の情報を盛り込んだ好著だと推薦できる。
【ブログ】 夏休みが終わった
- 2007-09-01 (土)
私の夏休みも明後日で終わりだ
今年の夏休みは、いろいろなものの並べ替えや、再構築をした。いくつか挙げると
1. Blogを外部の開放系に上げた。 シリコンバレーを知ってもらう上では必要な切り替えだと考えた。 桃知師匠にご指導をいただきながら完成度が上がってきている。コメントを送信してServer Errorになりませんから、恐れずコメントを下さい(笑) そしてもっと大きな観点は、検索ができるという点である。 これまでのMIXI系は残念ながら検索がほとんど不能であって、過去に書いた記事を探したり、キーワード検索等ができない。 Oさんとはこれができればビジネスになるねなどと話してはいたが、それまでは待てないので移ることにした。 そして仕事のポータルになるような活用のしかたをしてみたいと考えている。
2. 検索といえば、カレンダーも同じ状況になってきている。 今までYahoo!を使っていたが、検索機能の提供が延期になっていて今後の見通しも立っていない。 Googleはといえば、検索機能つきで、提供されるし公開カレンダーも使える。 ということで、今月からGoogleカレンダーに切り替えた。(しかし、PrivacyがGoogleに筒抜けというのはあまり気持ちが良くないのであるが)
3. 読書記録を充実させようと思う。 これにはiMindMapとAmazonを使うけれど、読んだ本の中味をきっちり整理して、さかのぼって検索すると、役に立つエッセンスが残るものにしたいと思っている。 これは、私だけが隠していてももったいないので、それは公開して、読んだ人がなるほどと思ってAmazonに行ってくれれば、本が買えるような仕組みにしている。 どこまで進めるか、やりがいがある。
4. シリコンバレーの現地情報の発信を引き続きやってゆきたい。 いつも通うWillow Glenの街だけでも、こんなにニュースがあるので驚いている。 もっとイベントや日本に向けての動きなどを積極的に書いてゆくようにしたい。 ビジネスを中心に書いてゆくが、その背景となる生活や教育など、集められる情報をまとめあげられれば、このブログの目的は達せられたことになる。
【SV】 Peet's Coffeeの創始者が死去
- 2007-09-01 (土)
Peet's Coffeeはシリコンバレーでも数多くの店を持つCoffee Shopである。
かくいう私も、そのCoffeeの愛飲者であるが。 その創業者Alfred Peetさん(87)が亡くなった。 米国でも結構味の濃いコーヒーを提供してくる店だと思う。
Petさんはオランダからの移民で、Berkeleyに1966年に店を出したのがこの店のはじめだそうだ。 Vieneese BlendをEspresso用に細かく挽いてもらう。 そうすると、結構パンチが効いて良い味になる。(私の好みだが)
http://www.peets.com/
彼の言葉がいい!In his own words, when asked to recount his life’s story, Alfred Peet responded simply, “The coffee tells my story.”
良く行くのはWillow Glenの店である。
http://www.peets.com/stores/store_locator.asp ZIP Code 95125を入れてください
思いがけないところで、行きつけのお店の歴史を勉強することになった。 Peetさん、ありがとう。 これからもコーヒーを楽しませてもらいますよ。